☆実践算命学・基礎レッスン2―64
今回は、禄存星の成り立ちとして、日干金性からです。禄存星は陽同士か陰同士の組み合わせで出て来る形ですから、日干が陽の庚金の場合は、他干が金剋木の陽の甲木になり、日干が陰の辛金の場合は、金剋木の陰の乙木になります。
そうするといつものように、十干の質から組み合わせを考えると、庚金は象意が鉄鉱石とか刃物の中でも、大きな刃物になり、質は鋭剛になります。
他干として、金剋木の関係は、陽同士の甲木ですから、象意は樹木で、質は直上のストレートです。そのために、庚金の大きな刃物が樹木を切り倒す関係と言う事になります。
禄存星を愛情で例えると、この組み合わせは、ストレートな愛情として、相手に向かっていくイメージです。という事は、そのまま駆け引きのない一途な愛情とも言えるし、告白も直球で行く感じですね?しかし、下手をすると空気を読めずに、一方通行になるかもしれません。
陰同士の組み合わせを考えると、日干が辛金で他干は乙木と言う事になります。辛金は庚金が大きな岩ならば、小石とかジャリになります。よく、辛金は宝石と表しますが、元の意味は、その小石を磨けば宝石になるという事ですから、磨かなければただの、小石と言う事でもあります。
質としては、庚金が大刃に対して、小刃としてナイフなどになります。相手の乙木は、甲木が樹木に対して、陰の植物として、草花になります。これも、きれいなお花の意味もあるのですが、草としては雑草も、ツタもコケも乙木になるのです。
そうすると、草刈りガマの小さい刃物で、草を刈るというイメージですから、庚金と甲木のストレートな形とは違い、チョコチョコと何となく相手に意思を表すという事にもなるし、また、乙木の雑草はニョキニョキと横広がりに伸び広がるので、あっちもこっちもと気が多いので、この組み合わせは、優柔不断でなかなか本心が相手に伝わりにくいという事にもなります。