☆実践算命学・基礎レッスン③-51
「十二大従星の種類」
天報星・天印星・天貴星・天恍星・天南星・天禄星・天将星・天堂星・天胡星
天極星・天庫星・天馳星
最初のうちは、それぞれの十二大従星のイメージを捉えてもらうために、
簡単に年代別の特徴を説明して行きます。
今回は天将星の「頭領期の星」の説明からです。
天将星は十二大従星の中で人生の一番頂上を極める時代を表しています。そのために親分の星とか、組織などでもトップのポジションのエネルギーになります。
この人の上に立つトップと言うのはどう言う役割になるか?と考えてみると、部下を率いて最終決定を下すという立場になるでしょうし、当然責任も負う形でもあるし、会社を考えてもその会社に属している人間の生活を守らなければならない訳ですから、要するに簡単に言うと自分一人の事ではなくて、周囲の面倒も見るほどの「器」が必要になる訳です。
さらには付き従う人間が居るから対比する事で、親分と子分が出来る訳ですから、子分に好かれる必要も必要ですね?そのために、面倒見が良いとか信頼出来るとか反対側から見れば子分の方も親分を選んで居るのです。
そう考えていくと、親分になれる資質というのは、人の気持ちが分かるとか、決断力があるなどと言うふうに、部下を使いこなすためには、本人のスケールや器の大小が大きな問題になって来ます。
星には陽転と陰転と言って、星のエネルギーがうまく稼働する形を陽転と言い、反対に本来持っている星のエネルギーが発揮出来ない形を陰転といいます。
その中でもこの天将星は最大、最強のエネルギーを持っているために、この稼働力の違いによって一番「陽転している天将星」なのか?「陰転している天将星」なのか?の落差が最も大きく出て来る事になります。
さらにどの星でも共通に星のエネルギーの中には、良い面も悪い面も当然あるために、誰でも必ず一方から見れば良い面かもしれないけれども、反対側から見ればそれが悪い面になるかもしれないというふう、長所と短所は背中合わせに持っています。
そうすると、このトップの星で考えれば、統率力があると言うのは、反対に言うとワンマンという事でしょうし、決断力があると言うのは、人の意見は聞き入れずに、わがままな気質かもしれないというふうに、その置かれた状況によってその長所も短所も変化する訳です。
ですからこの最強の星の問題はこの強さをどう使うか?という事になって来ます。そのためにこの強さは、子供の時からどの位苦労をしたか?と言うふうに、早くからこの強さを使って行く事でフル回転、フル稼働して行く必要があるのです。
この強すぎるエネルギーの有効利用を現実の人生に当てはめれば、まずはその強さを消耗する人生展開を経て回転数を上げていくと、晩年には悠々とその得た地位なり財なりを確保して行ける。と言う形で人生展開が晩年運となり、そのためには前半生はどの位エネルギーを使い回転数を上げるかどうか?にかかる事になります。
これを簡単に言えば、リーダーの資質というのは人の気持ちが分かり、それぞれに「間に合う」助け方が出来るかどうかという事であり、独りよがりの助け方ではまったく助けた事にはなりません。例えば、真夏に毛皮をプレゼントするとか、真冬にソーメンを上げてももらった方はうれしくない訳です。という事は、人間は経験の動物で、自分が体験しないとなかなか分からない生き物でもあるために、前半生は苦労があればあるほど、星が生きて来ると言うイメージで捉えて下さい。
よく、“盲腸なんて簡単さ”とは言っても、実際にやってみれば、当然痛い訳、“人の痛いのは10年我慢出来る”と揶揄されるように残念ながら人間というのはなってみないと分からない事が多いものですね。
このエネルギーの強弱については、再度どこかで説明して行きますが、この最強のエネルギーの消耗を考えれば、その1つとして病気を考えてみると分かるのです。例えばエネルギーが強い人は、風邪をひくと急に高熱を出して3日3晩うんうん唸っていたかと思うと4日目にはケロッと治ってしまうと言う形なのに対して、エネルギーが弱い人と言うのはぐずぐずと微熱を出して、なかなか治らないと言うふうに高熱を出すというのも、エネルギーが必要になるのです。
エネルギーが強いという事はそれだけ、持続力もあるし、1つの物事に対して集中出来ると言う気力も伴うのは良い形の発揮ですが、反対に言うと、全く苦労もしないとか自立せずに親に頼って生きると言うふうな形によって、この強さを消耗しないならば、その使われていないエネルギーは内向してしまって慢性的な大病にエネルギーを使うとか、周囲の迷惑者になって持てあましているエネルギーを発散する、という事になってしまう訳で有効利用するのは結構大変なのです。
天将星は極みの星になっているので、反対に言うと、立派な大将になっているか、“腐れ天将星”になっているかは、比較的判断しやすいのも特色の1つです。