☆実践算命学・基礎レッスン2―49
今回は、調舒星の日干と他干の成り立ちとして。日干が金性から出て来る形です。金性は陽が庚金、陰が辛金です。調舒星の洩気の成り立ちとしては、陰陽の組み合わせですから、日干庚金ならば、金生水となり相手は癸水になり、日干辛金ならば相手は壬水になる訳です。
水性の水は、陽の壬水が海や大河などの水量の多い水に対して、陰の癸水は雨・霧・もや・霞などのように水量が少ない水になります。
これまでのように、それぞれの意味を繋げます。壬水は流動がキーワードですから、常に水が流れていて循環している形で、癸水は暗流がキーワードなので、それだけ目立たないという事になります。
このイメージで調舒星を考えると、日干庚金×他干癸水の形は、庚金の石清水が水を生み出すように、じわじわと水量が増えて行く形ですから、子供の頃にはあまり調舒星的な個性が現れにくく、長じるに従って発揮される事になります。そのために常日頃からコツコツと自分の感性を磨いて行けるかどうかによって調舒星の質の活かし方が変わって来るという事になります。
癸水の質はどの組み合わせであっても、雨水がやがっては大海に合流していく事を考えて、本質の発揮が遅くなる傾向があるのですが、水量が溜まった時には一気に発運出来るために、一つの世界の中で積み重ねがあるかどうかが問題になります。
日干辛金×壬水の調舒星は、壬水の流動性の中に入っている感性になります。そのために、調舒星的なとんがり方が緩和されるのですが、ややもすると調舒星本来の気質も発揮されなくなる恐れがあります。
そのために、常に冒険的に体験を積むような行動力を身に着けて行く事で発揮される「動」が伴う必要があります。壬水の海外縁を考えると海外にも出て行く大胆さも良い事になります。