☆実践算命学・基礎レッスン2―17
今回は残りの水性同士の貫索星を考えてみましょう。
水性と言うのは陽が壬水で、陰が癸水です。貫索星は同干から出て来ますから、
壬水は壬水から、癸水は癸水から出て来ます。
壬水は多い水量の方ですから、海とか湖や大河のようにスケールの大きい水で、
キーワードは「流動」になります。
そのために、同干から出て来る貫索星になれば、さらに、水量が増して勢いが増す事になります。
そうすると、流動的と言う事は、動きまわる頑固さですが、
これはどうなるかと言うと、元々水は岩石のように単体で存在しているのではなくて、
水同士は融合して行く訳です。
そのために、相手が気が付かないうちに入り込んで行って、
結果的には自分の主義主張を通すという頑固さになります。
と言う事は外交上手と言う事ですから、日本人が一番下手な海外との交渉事には、
壬水日干で貫索星を持っている方が適任と言えるのです。
では、癸水から出て来る貫索星はどうでしょう?
癸水は「雨露」がキーワードですから、雨や露やモヤなどのように、水分量が少ない水性になります。
そのために、壬水とは対照的にこちらは、全く頑固さが出て来ない事になります。
本人は頑固さを出そうとしても、パワーが足りない訳です。
しかし、癸水の雨はそれが川に流れて合流して、やがては海になって行くように、
年齢と共に水量が増えて行くのが特色になります。
そのために、癸水日干は大器晩成だったり、晩年運に大きく伸びて行く所があります。
ですから、癸水さんの頑固さは年を取って来ると頑固さが出て来る訳です。
これを交渉事で考えれば、最初のうちは相手の言いなりになって行くようですが、
長時間の交渉事に持って行けば、だんだん自分を押し通して行けるというふうに、
最初は油断させておいて、長丁場になればちゃんと有利に事を運べるという事でもあります。
★おしらせ
2011年1月~2015年1月まで当ブログに掲載していた
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