☆実践算命学・基礎レッスン2―74
同じ司禄星の成り立ちでも、日干が丁火の場合は、他干が庚金と言う事になります。丁火が陰干ですから、陰陽の順剋として、金性の中でも陽干との組合わせになるのです。
庚金のキーワードは「鋭剛」になるように、陽の金性は、陰が貴金属や希少金属、又はアルミなどの軽金属になるのに対して、鉄、銅、鉛などのような、重金属の文字通り比重が重い方になります。
そのために、鋭い鋼として、鋭剛になるのですが、その中でも、なんと言っても太古の昔から使用されていた、鉄を代表させて考えます。金性は元々五行としては、岩石になりますから、庚金は鉄を含んでいる鉄鉱石になるのです。
辛金の希少金属などは、いわゆるレアメタルとして、電子機器などに活用されると言うのは、太古の昔にはないもので、当然、抽出する技術はなかったので、
五行分類の中には、入っていないのです。しかし、時代には無関係に、陰陽どちらに分類するか?と言う、分け方は同じになります。
そうすると、この組み合わせは「鋭剛の準備・蓄積」と言う事になりますが、直訳としては、庚金には武器弾薬も入るので、闘いに備える軍備のような形になるのです。さらには、これを運用と考えると、辛金から出て来る司禄星のように、やわではないために、同じ投資でも、投機的な形でも恐れないし、さらには、どんどん投資も増やして行くと言う形です。
ただし、辛金のような柔軟性や緻密さがない形になるために、いわば大雑把な所もあるために、勝敗も偏るかもしれません。