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☆実践算命学基礎レッスン③11

   

今回は、木性、火性、土性の説明が終わり、金性からです。

金性 庚金 陽 岩石  
   辛金 陰 小石


金性と言うのは、鉱物を考えますから、陽の方は岩石で、陰になると、その大きい石に対して、小さい石の方に分けます、そのために、ジャリも砂も辛金になります。陽の金性は庚金(こうきん)陰の金性は辛金(しんきん)と読みます。
これまで説明して来たように、木性は植物を陰陽に分けて居るために、陽が樹木で、陰を草木と分けて、火性は陽が太陽で陰は人工的な火として、ともしび、とか、ろうそくの火に分けた訳です。
そして、土性は大きいとか多い分量の陽の土性を山岳にして、それに対比させて陰の方の土性は、田園とか、平らな土地として街などに分けます。

そこで、この金性も、陽を岩石、陰を小石に大きく分けます。そうすると、この分類は最初から、地球上に存在しているものの質を5種類にしている訳ですから、この金性も、金属と考えたり、鉱物を加工したものとしてガラスなども金属に入れる訳です。

しかし、金性だけは、ちょっと解釈に工夫がいるのですが、木性、火性、土性は、それぞれの「もの」として、最初から存在しているために、そのままでも人間生活に活用が出来ますね?そして、この次にやって行く水性も、当然、飲料水だったり、海や川などの「水」そのものが水性に入る訳です。
それに対して、この金性は、岩石そのものだけならば、当然、石垣の巨石になったり、墓碑などのようにそのままでも、使い道はありますが、これがもっと身近に活用される形を考えると、岩だけがゴロゴロあっても、用途が狭まるのです。
 
そのために、金性の陽の岩石と言うのは、加工する事によって、刃物やハガネ、武器などのように分類されますが、金性の岩石だけでは、そのままでは活用しにくいと言う、他の五行との違いがあります。

そこで、この金性の岩石と言うものは、「鉄鉱石」を代表させて、その岩に含まれている鉱物を考えます。人類が最初に出会った金属は鉄だったように、鉄を代表させてい考えて行くと、鉄と言うのは刃物だったり、鉄ナベだとか、アイロンなどのように、人間が日常的に使って行く道具や、さらには、武器なども含めて鉄製品はたくさんありますね?
次に、この「鉄」は、どうやって出来るかと考えて行くと、これは鉄鉱石があってそれを溶鉱炉に入れて、鉄の成分を抽出する訳ですね?そして、その鉄の成分を取り出したあとで、さらに、それを成型して、いろいろな道具に作る訳ですから、金性の場合には、それ以外の木性火性土性水性のように、そのものがすぐに、実用的に使えるのではなくて、一回、加工が必要になるという違いがあります。
これが、庚金のキーワードの「剛鋭(ごうえい)」の意味になり、剛胆で鋭いという、ハガネのイメージにつながります。

この五行は、それぞれの気質を5種類に分けて、五本能に分類して行きますが、この金性は、攻撃の本能を持つと考えます。この攻撃と言うものは、文字通り戦闘的な形も入りますが、喧嘩をするだけが攻撃なのではなくて、人間の行動力は、すべてこの攻撃本能になる訳です。

そのために、庚金日干を持つ人の特色としては、アクティブだとか、気持ちの中に戦う意識や、チャレンジ精神を秘めているという事がわかります。

例えば、一番分かりやすいのは、スポーツマンなどには非常に合っているし、仕事で考えても、営業マンのように、自分の方から積極的に開拓して行くような形も気質に合うのです。

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