手習い算命学

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☆実践算命学・基礎レッスン2―68

   

 

日干水性の禄存星からです。前回は壬水日干で丙火から出て来る禄存星でした。今回は、同じ水性日干でも陰の癸水日干の場合は?と言う所からです。

禄存星の成り立ちは、日干の順剋で、陽同士か陰同士の関係から出てきますから、日干が癸水の陰干ならば、相手は水剋火となり、その中でも陰干の丁火と言う事になります。

同じ、順剋の関係でも、禄存星の成り立ちとして五行の関係を考えてみると、

日干甲木=他干が戊土、日干乙木=他干が己土

日干丙火=他干が庚金、日干丁火=他干が辛金

日干戊土=他干が壬水、日干己土=他干が癸水

日干庚金=他干が甲木、日干辛金=他干が乙木

日干壬水=他干が丙火、日干癸水=他干が丁火

こう言う組み合わせから出て来る訳です。

こうやって並べて、それぞれの五行の質を考えてみると、陰干同士の方がぶつかり方が強いイメージですね?例えば、日干が乙木の草木の場合は、相手は己土の畑になるし、日干が丁火の炎ならば相手は宝石と相剋になる訳です。

これが陽干同士ならば、日干戊土の山岳と相手は壬水の海ですから、スケールが大きいのですが、ダメージとしては時間がかかるのに対して、今回の日干癸水と丁火の相剋は、水火の激突と言って瞬殺される恐れがある訳です。

ただし、これは、それぞれの強弱としての分量もあるために、どっちのダメージが大きいのかは固有の配列によって変わって来るために、次の段階になると、宿命配列全体を考えて行く事になるのです。

癸水のキーワードは雨露ですから、雨や霧やモヤなどのように少ない水量がすべて入ります。そのために最初のうちは目立たないのですが、だんだん水量が増して行く事によって、小川になり川に流れつき、やがては大海に合流して行くと言う姿から、特に、日干が癸水の人は、一つの世界をコツコツと積み重ねていく事で成功して行くと言うように、大器晩成型と考えるのです。

これを禄存星の愛情奉仕で考えてみると、例え人の見ていない所であっても地道にボランティア活動を続けて行くとか、派手なアピールをしない謙虚な所がある訳です。それだけに愛情表現としても、なかなかアタックして来ないために、受ける方からみても”どう思っているのかしら?”とじれったいかもしれませんね。しかし、ずっと変わらないやさしさによって、長いお付き合いが続くとも言えるのです。

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