☆実践算命学・基礎レッスン2―14
今回は土性同士の貫索星を考えてみましょう。
土性と言うのは陽が戊土で、陰が己土です。貫索星は同干から出て来ますから、
戊土は戊土から、己土は己土から出て来ます。
では、土性同士から出て来る貫索星はどうなるでしょう?
土性の陽は戊土で山岳です。戊土のキーワードは不動でしたね?
ですから、風林火山のように「動かざること山の如し」ですから、山はあくまでも動かない訳です。
そうすると、動かないで自分を守ろうとするというのは、どういう事になるでしょう?
土と言うのは元々、自分からは動けない訳ですし、もし、動いてしまえば地震になってしまう訳です。
そのために、土性は受け身の質を持つと考えます。
山と言うのは、堂々とそびえ立っているからこそ、価値がある訳ですから、
それが軽挙妄動していては、自分が生きない訳です。
そのために、戊土と戊土から出て来る貫索星と言うのは、
自分に関係のない所では全く問題にしないのですが、
いざ、自分の身に降りかかってきた場合には、ガンとして守ろうとするというイメージになります。
守るという意識は、変化させないとか現状維持と言う事ですから、
まさに動かないイメージの貫索星らしい貫索星になる訳です。
それに対して、同じ土性でも陰の己土になると、これは平地の方ですから、
田畑だったり、人間が住む土地として、町とか村の意味があります。
そうすると、キーワードが広平になっているように、
山の高さがある土性の存在感とは違い、庶民的な質があります。
平たく言えば、山は偉そうにしていたり、上から見下ろす風情があるのに対して、
己土はみんなで力を合わせて、農耕をしたり、町を作って行く訳ですから、
協調性がある土の方になりますから、一人だけ偉そうにしていたら、
それこそ村八分になる訳ですね?
という事は、己土と己土から出て来る貫索星の質と言うのは、
日常生活の中で出て来る、細かい事で自分を守って行く自己防衛のような形ですから、
1つ1つが解決されればずっと我を押し通すという頑固さにはならない訳です。
元々、同じ土の質ではあっても、山岳と山岳が2つあって、
それが比和と言う事は、同じ位の高さの山がそびえていると言うのは、
連山と言って、どちらも混じり合う土にはならないのに対して、
畑の土でもそれが人間の居住地であっても、平らな土地同士というのは、
区切り目もないでしょうし、そこにある土も同化して行くという所に大きな違いが出て来ます。
ですから、戊土の方はいざとなったらガンとして譲らないのに対して、
その反対に細かい事はスルーしているのですが、
己土の方は、戊土ほどの頑固なムードはない反面、
日常生活の中で、ちょこちょこと自分を通そうとするという所に
大きな違いが出て来ますね?
★おしらせ
2011年1月~2015年1月まで当ブログに掲載していた
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