☆実践算命学・基礎レッスン2―22
今回は石門星の成り立ちとして、火性同士の形を説明して
行きましょう。
火性は丙火が陽で、丁火が陰です。キーワードとしては、丙火は明暖で、何と言っても圧倒的な火性は太陽になります。
それに対して、丁火は孤明と言い、灯火やライターの火、ろうそく火のように、太陽が天然なのに対して、人工的な火の方はすべてが丁火になります。
石門星が出来る形は、同じ五行の陰陽ですから、丙火日干ならば他干は丁火で、丁火日干ならば他干は丙火との組み合わせになります。
これを、自然界から当たり前に考えて行くと分るのですが、太陽と言うのは、唯一地球上から離れている空間にある大きな火性ですから、
地球上にある五行からは直接的な影響を受けない、圧倒的な火力になります。
それに対して、人工的な火と言う丁火は、対比させると当然弱い火力ですから、ろうそくの火ならば、風が吹いても、小雨が降って来てもすぐに消えてしまう訳ですから、非常にデリケートで繊細な五行になる訳です。
陰陽論と言うのは、こう言うふうに常に、陰と陽の質を対比させて
考えて行くのです。
では、日干が丙火で他干が丁火から出来る石門星と言うのは、
どういう石門星になるか?と言うと、
丙火の明暖でおおらかな気質に対して、丁火の多少神経質で感性が鋭いという、丁火の特色の石門星と考えます。
ですから、日干ではなくて相手の五行の質から特色を考える事になります。
そのために、丁火から出て来る石門星と言うのは、同じ社交性でも誰とでも仲良くするというのではなくて、自分と価値観が合うとか、身内のように何でも話せると言うように、数ではなくて質として、限定された社交範囲になって行きます。
反対に、丙火から出て来る石門星の場合には、もう少し幅広く、
誰に対しても明るく接して行き、おおらかな仲間作りをして行きます。そのために、いつの間にか相手の懐に入って行くような自然体でありながら、しっかり自己アピールもしているというように、丁火の交際範囲よりも、広がりを持っているという違いがあります。
ですから、丁火から出て来る石門星の方は、数よりも深さを求める形で長い付き合いになって行くのに対して、丙火から出て来る石門星は、浅く広く付き合っていくうちに、いつの間にか長いお付き合いになって行く人が出て来る、と言うように、社交性の違いがある訳です。
☆ちょっと高度な解釈コーナー
日干自身はすべての自分自身の「心」を表しているのですが、石門星は陰陽の反対の十干から出て来るために、
丙火日干自体は、すべてに対して明暖のおおらかな心でありながら、
こと、石門星の友人関係に関しては、案外、好き嫌いが大きいという事になるし、
反対に日干丁火の場合には、元々繊細で気難し所がある心なのですが、
案外対人関係に対しては、おおらかさがあり表面的にはピリピリはしてないという所を、よく捉えてください。