☆実践算命学・基礎レッスン2―21
今回は石門星の五行の成り立ちを考えて行きましょう。
石門星は陰陽の比和と言って、同じ五行の中でも「陰」と「陽」の組み合わせから出て来ます。
日干が木性の場合には、甲木ならば相手は乙木、又は同じように乙木日干の人に甲木があれば、どちらも石門星が出て来る事になります。
日干が甲木の樹木の人ならば、木の隣りに草が生えている情景で、反対に自分が日干乙の草ならば、隣に木が立っているという事になります。
陰陽の比和の特色と言うのは、五行の成分は同じですから、
甲木の樹木も乙木の草木も同じ植物と言う共通点があります。
しかし、甲木が自分なのか、乙木が自分なのかによって立場は変わって来る訳です。
同五行でも陰と陽の違いと言うのは、分量ならば多い少ない、高さならば高いと低いというように、すべての大きさを対比させられます。
例えば、甲木の樹木の中には、針葉樹や広葉樹もあるでしょうし、
高い樹木の種類も、それほど高くならない樹木などと、当然、あらゆる樹木は甲木になるのですが、乙木は草木や草花に分類している訳ですから、対比させれば、樹木の方が大きい訳です。
乙木の草を考えて見ると、四季折々のお花も乙木ですが、雑草や穀類なども入るし、ツタやツル、苔も乙木に分類されます。
そのために、木とツルやツタの乙木の関係を考えて見ると、
樹木の甲木日干が自分ならば、他干乙木のツルやツタは自分の木に巻き付いて来るのに対して、乙木自体は反対に、樹木に頼って行く訳です。
これが、貫索星になる形として、全く同じ、木ならば相手も木となると、同じ敷地内に同じような2本の木が生えていれば、自分がより大きく伸びて行くために、相手よりも大地の肥料にしろ、日照にしろ、
なるべく自分の方が多く得ようとして、相手を意識して自分を守ろうとする訳です。
しかし、石門星になる形と言うのは「和合性・協調性」がキーワードになるように、
植物同士と言う同質の組み合わせですから、親近感もあるし、
樹木にとっては、少々ツルが巻き付いて来ても、自分の生育には関係がないという余裕がある訳です。
そのために、甲木日干で乙木から出て来る石門星の場合には、
乙木の柔軟性が加わり、自分自身を相手に押し付けないという特色が
あります。
反対の日干の自分が乙木で相手が甲木から出て来る石門星の場合は、
甲木のでまっすぐな面が加わる事によって、素直なな和合性を発揮します。
ですから、乙木さんの仲間集めは飾らずにフランクに接近して行くでしょうし、甲木さんの方は、相手に柔軟に合わせながら勧誘して行くという形になります。
こう言うふうに、貫索星の場合には、自干も他干も全く同じなのですが、それ以外の十大主星の成り立ちと言うのは、「他干」の方の特色によって、同じ十大主星でも、気質が変わって来る事に注意が必要になります。