☆実践算命学・基礎レッスン2―23
今回は石門星の成り立ちとして、土性同士の形を説明して
行きましょう。
土性は、陽の土性が戊土で、陰の土性は己土です。戊土の象意は
「山岳」で、キーワードとしては「不動」です。
己土の象意は「田園」とか「町」で山岳に対して平地を意味していて、キーワードは「広平」です。
石門星の成り立ちは、陰陽の同五行から出て来ますから、土性の場合には、日干が戊土ならば相手は己土で、日干が己土ならば相手は戊土と言う事になります。
そうすると、石門星の和合性・協調性をそれぞれの日干として考える時には、同じ石門星でも、日干に対して、相手の十干の質によって、
石門星の気質にも違いが出て来るという事になる訳です。
戊土日干で相手が己土から出て来る石門星と言うのは、己土自体に
庶民性とか、誰とでも和合できる物を持っているので、
戊土日干の石門星と言うのは、誰とでもフランクに付き合えるという質が出て来ます。
本来の戊土と言うのは、高い山が堂々とそびえたっているために、
良く言えば存在感があってカリスマ性を持っているのですが、
反対に言うと、偉そうでどこかで見下ろしているような風情も持って
いる訳です。
しかし、同じ戊土日干でも、石門星は己土から出て来るために、
フレンドリーな和合性を発揮します。
では、己土日干から出て来る石門星を考えると相手は戊土ですから、当然イレコの形で逆になる訳です。
そうすると、元々の己土の気質は、畑を耕すお百姓さんのように、
お互いが助け合いながら農耕をして行くという事から、元々己土自体が庶民的なのですが、
戊土から出て来るために、戊土の方は不動で、自ら出て行くのではなくて、寄ってくる相手を拒まないという形を持っているために、
己土日干の石門星と言うのは、自分から積極的に出て行くのではなくて、誘われれば出て行くと言うふうに受け身の和合性になって来ます。
☆ちょっと高度な解釈コーナー
戊土日干に対して、月支の季節を見て、どの季節の山岳になっているか?と言う、自然図で捉えると、
冬生まれの戊土は、白銀の山として遠目で見ていると非常に美しく、
又、神秘的な風景になるために、人との付き合い方も、ある一定の距離を持っていて、あまり個人的な事には立ち入らせないという所を持っています。遠目で見る冬山の方が、自分が引き立つ訳です。
それに対して、反対の夏山と言うのは、みんながハイキングに出かけて行って、たくさんの人が上ってくる山になるように、夏山と言うのは、楽山と言って、非常に明るく、誰とでも和合できると言うふうに
変わります。
そのために、夏生まれの場合には、一見戊土日干ではなくて、己土日干の人のように見えるのです。