手習い算命学

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☆実践算命学・基礎レッスン2―80

   

 

今回は金性日干からです。

このお二人は、生年月日は違いますが、どちらも日干が庚金で、天干の五行は全く同じ十干が並んでいます。

この場合は同じ生年月日ですから当然、日干が辛金でさらに天干は同じ星並びです。

金性は五行の中で鉱物になります。

陽の庚金の象意は、岩石・大刃でキーワードは鋭剛、陰の辛金の象意は小石・ナイフで、キーワードは柔鋭です。

金性と言うのは、象意が2種類出て来ます。元々陽の鉱物として庚金は、いわゆる重金属に分類され、鉄、銅、鉛、亜鉛などのいわゆる比重が大きい鉱物です。それに対して、辛金の方はアルミニウム・ニッケル・チタンなどですが、さらに、貴金属も辛金になるために、ゴールド・銀・白金・パラジウム等々と現代での分類は、レアメタルまで入れればたくさんの鉱物があります。

しかし、この分類は元々古代人の五行分類ですから、五行の質としてもっとシンプルに捉えるのです。庚金の重金属で考えるとなんと言っても太古の昔から使用されているのは、鉄製品ですが、これは、元々鉄鉱石の中から溶鉱炉に入れて抽出してから、それを日用品として加工して来た訳です。そのために、陽の金性としては、大きな石として、さらにそれを加工したものとして、大きな刃物を考えるのです。

岩石と言うのは、それだけでは庭石として鑑賞する位のもので、人間の役に立たせるためには、加工が必要になるのです。それに対して、辛金は陰の鉱物として、よく宝石と例えるのですが、本来の意味は、岩石に対して小石の方の砂利になります。そのために、宝石になるためには、同じように加工をして磨けばと言う行程があるために、辛金があるからと言っても必ずしも宝石になるとは限らないのです。

そのために、金性を分類すると、庚金の中には武器弾薬の形として鉄砲などが入るし、辛金の方は、いわゆるマシーンとして精密機器のカメラやミシンなどと言う分け方をします。

そのために、金性の「心」を考えると、無機質で合理的なものの捉え方をするために、良く言うと理性的で、下手をすると文字通り冷たいと言う事にもなります。

ただし、これもすべての五行は、役目役割として出番があるために、理性が必要になる場面では本領を発揮すると言う事になり、五行自体の価値はすべて同価値になります。

 

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