☆実践算命学基礎レッスン③-8
火性 丙火 陽 太陽
丁火 陰 ともしび
十干の説明の今回は火性からです。
火性は何と言っても太陽系の惑星の地球から考えて、最大の火性は太陽です。
そこで、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の符合の中の「丙(へい)」をここに当てて、丙火(へいか)になります。
これは日本語読みにすれば、ひのえと言う事ですが、火性のイメージの通りに、明るいとか暖かいというのが、火性の陽の丙火になりますから、そのままキーワードは明暖(めいだん)になります。
それに対して、丁火(ていか)の方は、火性の陰の質に当たるものが含まれる事になりますが、これは、マッチの火やろうそくの火のように、そのまま「火」が丁火になります。
ですから、火性の陽が天然の火力なのに対して、陰の方は人工的な火になる訳です。そうすると、この火の質を考えれば、太陽のように圧倒的な広い範囲を照らすのとは対照的に、お燈明の火のように、周囲が暗いほど神々しく引き立つために、丁火のキーワードは孤明(こめい)と表します。
ここに気質を当てはめて行くと、丙火は誰にでも広く公平に照らすという大きさがあるし、何よりも自然体な気質を持っています。
さらに太陽の動き方と言うのは、常に動いていて、じっとしていないと言う事から、ジプシーのように定住に拘らないという場合もあります。
ただし、太陽は常に軌道からは逸れないために、常に一定のルートからは離れない動き方もする訳です。
そして、ともし火に当たる、陰の火性の丁火を考えると、これは、暗い中で狭い範囲内を照らす明かりですから、個人主義的なイメージでもあるし、何と言っても、太陽のようにあっけらかんのイメージから対比させれば、気難しさを持っています。
しかし、この炎も最初は小さい炎であっても、それが山火事にまでなる恐れもある訳ですから、周囲に対しての影響力があるとも言えるし、また、火山の噴火や、油田の噴き出す勢いまで含めると、内に秘めたるエネルギーは大きなものを持つとも言えます。
こう言うふうに、説明しているのは、あくまでも自然界の中のそれぞれの存在を出来るだけ、自由に発想して欲しいからなのですが、算命学の勉強は1つ1つの言葉を暗記するのではなくて、何にでも当てはめられるように、体感して欲しいのです。
ですから丁火の質を、そのまま気質で考えれば、カッとし易い、でも良いし、神経質とか、繊細などと当てても、それは自由なのです。実際にも丁火の質は芸術家には必須の感性を所有しているという事でもあります。