手習い算命学

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☆実践算命学・基礎レッスン2―54

   

前回のお話を続けましょう。同じ十大主星でも、掛け合わせた十干の質の違いによって、さらに、細かい違いが出てくるんですよと言う事でした。

そのために、日干は自分の「心」ですが、その心を入れる他干の「器」の違いを考えている訳です。ですから、例①の方は、日干は壬水の流動の心が、乙木と言う曲直の器の中に入っている調舒星と言う事になり、例②の方は、日干癸水の暗流の心が、甲木と言う直上の器の中に入っている調舒星です。と言う違いが出てくるのです。

算命学はいたって合理的に出来ていますから、アテカンを使わずに、1つ1つの意味をその通りに足して考えて行く事が大事になるのです。

そこで、いつものように、他干の方から掛け合わせを考えて行くと、日干壬水に対して、調舒星が出てくる他干は乙木ですから、これは、草花や雑草のような木性の陰の植物になり、曲直がキーワードになるように、ニョキニョキと横広がりに伸びるために、何にでも手を出すけれども、浅く広くなる傾向があります。

これを、調舒星の感性として考えると、乙木の場合には、とりあえずは誰とでも交流はするけれども、内面的にはいつも孤独感を感じていると言う所から出てくるという事になります。

調舒星と言うのは、孤独と言うキーワードがあるように、固有の感性というのは、あくまでも自分の感じ方を伝えると言う形ですから、必ずしも多数からの賛同を受けないために、孤独にも耐える強さが必要になるのです。ですから、とりあえず乙木で横広がりに交われるので、表面的にはきつい言動はしないのですが、自分の中では違和感や孤独感を持っていると言う事になります。

ですから、日干の壬水自体はスケールが大きく、一見細かい事は気にしないように見えるし、とりあえずの和合性はあるのですが、感受性は複雑なものを持っていると言う事になります。

では癸水日干の甲木から出てくる調舒星はどうなるでしょう?癸水の心は目立たない訳ですから大人しいのですが、甲木は直上のストレートな形ですから、乙木の横広がりの動きとは違い、融通が利かないために、最初から感性が合わない相手とは融合しようとしません。そのために、一見おとなしい癸水のようでいて、内面的にはかなり孤独に強い固有の感性をしっかり持っていると言う事になります。ですから、発言もストレートに感じたことをそのまま言う傾向がある訳です。

調舒星は縦線の精神星ですから、案外表に出ている面とは違う、内面的な感じ方を持っている事が分かります。

 

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