手習い算命学

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☆実践算命学・基礎レッスン2―63

   

今回は、司禄星の成り立ちからです。禄存星と司禄星はどちらも、順剋から
出て来る、引力本能の星ですから、五行の組み合わせは同じになります。

しかし、この2つの違いは、十干の組み合わせとして、禄存星は陰同士又は
陽同士になるのに対して、司禄星は陰陽の十干の組み合わせになります。

相生と相剋の関係としては、相剋の関係と言うのは陽同士、陰同士の関係が
最もぶつかり方が強く、陰陽の関係は妥協性があり衝突が緩和されると言う
違いが出て来ます。
そのために元々禄存星は陽の十大主星になるので、能動的、主体的な形で、よく言えばスケールが大きく、しかし大雑把な所があります。司禄星の方は陰の十大主星なので受動的、補佐的になるために、司禄星自体が家庭の星とか、キーワードも地道堅実、準備蓄積になるように、司禄星の質は、保守的な星エネルギーになります。

木性日干から出て来る司禄星は、木剋土の陰陽から出て来ますから、日干が陽干の甲木ならば、相手は木剋土の陰干の己土になり、日干が陰干の乙木は、相手が陽干の戊土から出て来る事になります。

土性の陰陽の違いは、陽干の戊土が山岳で、陰干の己土は田畑や町のような平地を意味します。そのために、同じ土性でも戊土の方は頂上には鳥居があり山そのものが信仰の対象になるような特別な存在感があるのに対し、己土は人の住む集落の意味があり、人々が協調しながら、街づくりや、農作物を作って行くと言う形として庶民的な所があります。

日干と他干の関係としては、日干の質が他干の器の中に入ると考えるために、
日干甲木×己土の司禄星は、樹木直上の真っ直ぐな気質が、庶民的な器に入るために、最も司禄星の堅実な蓄積の気質になります。
それに対して同じ木性でも日干乙木は草花になるために、曲直と言って柔軟性がある分、いろいろなものに手を出すと言う所があります。それが戊土の不動の器に入ると、財に限らずとりあえず何でもを貯め込むと言うムードの違いが出て来ます。

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