☆実践算命学・礎レッスン③10
今回は、土性の説明からです。
土性 戊土 陽 山岳
己土 陰 田園・街
土性は、まさに人間が生活している大地の土を意味しています。その中を陰陽に分けると、陽の土性は戊土(ぼど)で象意は山岳。陰の土性は己土(きど)で象意は田畑に分けます。これは、高さで考えると、当然高い土地が山になるのに対して、己土の方は、平地もすべて入ります。そのために、町や村などのように平らな土を考えます。
陰陽の対比としては、高い土と低くて平らな土ですし、分量も多い方が戊土で、少ない方が己土になる訳です。さらに、戊土のキーワードは「不動」で、己土のキーワードは「広平」です。
元々、十干と言うのは、自然界にある「もの」を木性・火制・土性・金性・水性の成分によって5分類していて、さらに、その中を陰陽に分けて、質で分類していますから、反対に言うと自然界にあるものを、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10種類の符号に置き換えた訳です。
そして、それぞれの十干に対して、その質からキーワードを当たり前に考えるのですが、戊土の山岳は「不動」として、山と言うのはあくまでも堂々とそびえたつ事に意味があり、簡単にチョロチョロしていては、価値が下がる訳です。
それに対して、陰の質の己土の方はキーワードの「広平」と言うのは、広くて平らと言う事ですが、これは、平らな土地と言うのは、人間が生活しやすいように、必ず平らな土地にするように、広くて見通しのよい形が良い訳です。そして、生活のための糧としては、その平らな土地に作物を植える訳ですから、ここには、田んぼも畑も入ります。
ちなみに、戊土の山岳と言うのは、山岳信仰があったり、山の上には鳥居があったりと言うように、元々山と言うのは、神様の住んでいる所で、己土の人間の住処との住み分けがあります。
ここに、それぞれの日干の気質を当てはめてみると、戊土の山は高さがあるために、それだけ上から見下ろしている風情で、多少偉そうな気位の高さを持っていますが、反対に、それだけ、常に物事に動じないで、堂々としている事も大事になります。
そのために、戊土の山岳には、本拠地と言う意味から「砦」とか、「要塞」と言う意味もあります。それだけ本拠地を作ろうという気持ちが強い訳です。そのために、戊土さんは持ち家率が高いかもしれませんね?
己土は、農作業や、共同生活のためには、協調性が大事ですから、庶民的で平和な思考を持っています。これも、反対に言うと、戊土に比しては、日和見だったり、世渡りのうまさもあります。
こう言うふうに、十干の意味として、象意やキーワードを繋げたら、その次の表現の仕方は自由にイメージしてください。
陰陽五行説の、陰陽の質に常に分けてみる、という考え方と言うのは、常に、陰陽の2つの質を対比させたり、良い面と悪い面も両面から捉えて行く事が非常に大事です。物事は見る方向によって、長所にも短所にも、善にも悪にも変わる訳です。
ですから、表現の仕方の違いでもあり、戊土日干は偉そうと言っても良いし、貫録があるとか、それだけ人を集める存在感があるとか、すべてを含むのです。