☆実践算命学・基礎レッスン2―33
今回は、鳳閣星の成り立ちとして、日干丙火・丁火の火性日干から出て来る形の説明です。鳳閣星は日干に対して他干が洩気の関係になります。
洩気と言うのは相生の中で、自分のエネルギーを洩らすという形で、出す方向になります。そのために、日干が火性と言う事は「火生土」の関係から出て来るために、火性日干の相手は土性と言う組み合わせです。
さらに鳳閣星と言うのは、同じ洩気から出て来る中でも必ず、陽同士か陰同士の関係から出て来ますから、日干が丙火ならば他干は戊土で、日干が丁火ならば、他干は己土と言うふうに、+×+=+・-×―=+になるので、元々、鳳閣星自体は陽の十大主星になる訳です。
他干の方の戊土と己土の違いは、戊土が陽ですから、分量が多いとか、高さも高い方なので、山岳を意味します。陰の己土は、対比して分量が少ない、低い、と言う形として、畑や街の平地を意味します。
人間が居住するのは、平らで広く見通しの良い所を選んだり切り拓いたりするために、キーワードは広平です。山と言うのは、人間が居住するには不便ですから、登山で登って行く人か、修験者が修行に行くというふうに、万人が住むという居住地にはなりません。
ですから、元々山の頂上には神社や鳥居があったりするように、山岳と言うのは神様の居住地というイメージも入ります。
そうすると、丙火日干から出て来る戊土の鳳閣星は、デンとした山の威容を保ち「不動の遊び」の動かないイメージです。
例えば、庭木の手入れをする、盆栽を楽しむとか自分の本拠地からはあまり離れない範囲で行う楽しみ方と言う事になります。
では、ゲームオタクのような形を考えると、これは屋内でもあるのであまり入りませんね~。もう少し自然との関わりが入るとか“しぶい”趣味のようなイメージです。
丁火日干から出て来る己土から出て来る鳳閣星の方は「広平の遊び」と言う事ですが、こちらの方が庶民的な形が入ります。ですからお祭りだとか、花火見物だとか、お花見とか、イメージで言うと江戸の庶民の楽しみ方と言うような感じでしょうか。
ですから、ムードで言うと、同じ植物でも己土の方が鉢植えで四季の花々を楽しむ方と、戊土の方ならばランを専門的に育てると言うような、イメージです。
これは、遊び方で捉えましたが、鳳閣星全体の意味で使って大丈夫です。
例えば伝達本能ですから、物事の伝え方で言うと、丙火日干の鳳閣星ならば、壇上の上から演説をすると言う形で、丁火日干の鳳閣星ならば、街頭演説で駅の側で通る人達に訴えるというふうに自由に捉えてください。
ですから、イメージで言うと戊土から出て来る方はちょっと、偉そうなムードで己土から出て来る方は庶民的で親しみやすいと言うふうに分けても良いでしょう。
ここでおもしろいのは、元々日干の質としては丙火と丁火は、丙火の方が「明暖」の公の伝達で、丁火は「孤明」で私的な伝達の方なのですが、洩気として出て来る鳳閣星の形は、反対のイメージという所があります。