☆実践算命学・基礎レッスン③-36
十大主星を五本能に分けて、気質の中心にある主星を中心に見て行きましょう。有名人を使って並べてみる事で、ニュアンスを捉えて下さい。
今回は龍高星からです。
龍高星は習得本能の「陽」になります。この習得本能というのは、物事を学びたいと言う意識ですが、その学び方の中でも、龍高星の「陽」の形は、いわゆる机の上で勉強する事で覚えると言うよりも、実際に体験経験して行く事によって、体で習得して行くという学び方になります。
そのために、体験主義だとか、現場主義的に、まずは自分で何でもやってみようと言う、「冒険心」や「好奇心」が旺盛な気質になります。
さらに、龍高星のキーワードは、「破壊と創造」「離別・放浪」という意味があり、これは、既成の物に対してのこだわりがなく、何か新しいものを創り出そうとする意識になります。
何かを創り出そうと言う形は、当然破壊が伴う事になり、それだけ過去に拘らないために、マンネリを嫌う、“新し物好き”とも言えます。
又、この現状に満足しない質は、一ヶ所にとどまる事を嫌い、住居も定住を嫌う所があり、その分、どこの国でもやって行ける逞しさがある事から、「海外縁の星」とも言います。異文化や未知の世界に対しても、持ち前の好奇心を発揮して行く訳です。
職業的には、デザイナーやクリエイティブな世界に合う形で、特にファッションデザインを考えると分かるように、人まねではない独自の創造力を発揮する方面に合う事になり、又、放浪の形になると、パイロットや船乗りのように移動が伴う仕事も適職です。
それだけに、いわゆる常識に捉われない、ユニークな発想や行動力があり、型破りな気質を持って居るために、革命家のような行動力を発揮する場合もあります。ただし、当然それだけに1つの事を続けられずに、仕事も住居も転々とすると言う出方もあります。
龍高星を持っている方を探してみると
田中将大さん・福原愛さん
このお二人は同じ生年月日生まれです。マー君は大リーグで活躍後に今年から楽天に戻ってきました。文字通り海外縁を発揮しているのですが、たぶんピッチングの組み立てなど彼独特の「創意工夫」で龍高星を活かされているのでしょう。
愛ちゃんは国政結婚をしていましたが、これも龍高星の意味の中にあります。世界の愛ちゃんですから、これからも日本のみならず海外でも卓球の世界で活躍するでしょうね。
三浦知良さん
サッカー選手のカズさんは、2021年現在、Jリーグ史上最高齢の54歳でJ1リーグで今でも現役選手です。この配列は主星ではありませんが、東方に龍高星を持って居ます。彼の活躍も書ききれないほどですが、高校を中退してまで、単身ブラジルに渡ったという行動力は、日本人サッカー選手の外国進出の先鞭を付けられました。
この配列は、中年期に天報星の変転変化の星のエネルギーが、さらに、龍高星の稼働力を発揮する組み合わせにもなっています。
さらにこの龍高星は東方の仕事場で発揮される形ですから、サッカー選手として、海外縁を活かしている事になります。主星の司禄星は、その時々のチームの人達とは、家族的に大事にする事にもなります。
ファッション界で探してみると
森英恵さん
ハナエ・モリ創業者の森さんは、東洋人で初めてパリのオートクチュール組合に参加した方ですが、彼女の龍高星は、2つもある車騎星の行動力が後押ししている事が分かります。
新宿の洋装店から、世界のハナエモリと、こちらも日本人の大きな励みになった方です。年代的に、洋裁学校はあっても、ファッションデザイナーを名乗った女性は彼女が初めてなのではないでしょうか。
この場合も、龍高星は主星ではありません。北方の龍高星は、育った家庭内の親のカラーで、さらには、その影響によって、自身も晩年に向かい冒険的で、既成概念に囚われない生き方をして行くと見ます。主星も育った環境でもありますが、主星は家系の流れとして、身内全体の家族のカラーなのに対して、北方は父親の家長が作る家庭環境になります。そのために、この場合には、ご両親自体が改革的で進取の気性があったはず、と見ます。
アレキサンダー・マックイーンさん
2010年年亡くなったイギリスのファッションデザイナーです。彼のデザインは「型にはまらないデザインと衝撃を与える手法で知られていた」とあるように、非常に独創的でユニークなデザインですが、“スカル”柄は、筆者のようなおばさんでも知っていますから、十分龍高星の発揮をしている訳です。