☆実践算命学・基礎レッスン③-29
十大主星を五本能に分けて、気質の中心にある主星を中心に見て行きましょう。有名人を使って並べてみる事で、ニュアンスを捉えて下さい。
今回は禄存星からです。
禄存星は、引力本能の「陽」になります。引力という事は、文字通りに引きつけるという意味から、何かを引き付けたいという意識が強い事を表します。
そのために、「人」でも「もの」でも、引きつける力が強い所から、魅力本能とも言われ、人に好かれたいと言う意識が強いのです。人間は、一人では生きて行けませんから、誰でもが人には好かれたい、嫌われたくないという意識はあるのですが、その中でも、より自分に注意を引き付けたいとか、目立ちたいと言う所がある訳です。
結果として集団の中のリーダーになったり、いわゆる親分の星とも言い、組織のトップを目指す意識にもなります。
この好かれると言う形を考えてみると、親分の資質としても、情的で人の面倒見が良いとか、その本人には信用があって、周囲に信頼されると言うような、実績が必要になる訳です。
これを反対に言うと、人に好かれて信頼されるためには、周囲に対しての奉仕の精神が必要になると言う事から、禄存星は「愛情奉仕」の星というのが第一義になります。
ですから、「財」も「愛」も「奉仕」も同じ土性の中央に位置する事になるために、すべては同義になる所が面白い発想になるのですが、その根底にはすべてが引力という、引き付けるエネルギーがあると考えます。
そのために、スター的な存在として人気を得るとか、リーダーシップを発揮する事でこの星のエネルギーが稼働して行く事になりますが、反面、奉仕的な資質に欠けて居れば、ただの独りよがりになったり、単なるわがままな面だけが出てしまう事にもなります。
さらには、この禄存星には財の星の中でも「回転財」という意味があり、まずは人に対して、物心両面に吐き出して空っぽになるほど、回転して自分に入って来ると捉えます。
お金というのは、人が持って来てくれるものですから、人が寄って来る事が前提になっているのです。
と言う事は、すべてのキーワードを繋げると分かるのですが、財というものは、人に好かれて、信頼されて、又、奉仕的に面倒見が良い人には、強い引力が発揮されて人と同時に、財運もついて来ると言う事で、人を引き付けるのも、ものを引きつけるのも基本的には同じと考えるのです。