手習い算命学

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☆実践算命学・基礎レッスン2―48

   

調舒星の日干と他干の成り立ちとして、火性が終わったので、今回は土性からです。土性は陽が戊土、陰が己土です。調舒星の洩気の成り立ちとしては、陰陽の組み合わせですから、日干戊土ならば、土生金となり相手は辛金になり、日干己土ならば相手は庚金になる訳です。

金性は鉱物を考えると、陽の庚金が岩石や大きな刃物なのに対して、陰の辛金は小石の方で刃物ならば小さい方のナイフなどになります。ですから、辛金はよく宝石と例えるのですが、宝石になれるかどうかは、原石の小石をどの位磨く事が出来るかによって、変わりますから、同じ日干辛金でも単なる砂利の人もいれば、立派なダイヤモンドの人も出て来るという事になります。

では、調舒星はそもそもどういう気質ですか?伝達本能の陰で、同じ伝達でも、個人伝達と言って、自分が感じた事を伝えるという意識でしたね?そうすると、ここまで材料が揃った訳ですから、これをつなげればよい訳です。

戊土日干から出て来る調舒星は、辛金ですから、プライドが高く私は違うのよ、と言うような特別意識があります。さらに、当然日干の戊土の山岳も考えればちょっと上から目線の調舒星で、物事に対して一家言持っているというふうな、気質があるでしょうし、ある意味では特定少数を対象にした伝達で、いわば、マニアックな面もあるかもしれません。

そうすると、己土日干から出て来る調舒星の方は、庚金の岩石ですから、ちょっと無骨でぶっきらぼうな気質の個人伝達の方になる訳です。そうすると、元々庚金の定位置は西方の攻撃本能になっているために、かなり攻撃的な表現力で、時には喧嘩を売るような事になるかもしれません。

しかし、これを応用すると、元々調舒星は感性の世界で、固有の優れた感じ方を持っている訳ですから、この攻撃力としてスポーツ選手などならば、むしろ機敏にその場の判断をしながら動けるという事にもなります。

こういうふうに、同じ十大主星でも、五行の種類の違いを組合わせると、さらに違いが出て来ますから、次は、これを現実的に置き換えて、どういう世界ならば一番その質を活かせるか、と言う事まで考えて行きます。

ですから、己土日干の調舒星と言うのは、特定の分野での何々評論家とかで、いわば専門家と言う世界が合う訳です。例えば、美術評論家みたいな形だったとすると、さらに、その中でも浮世絵が専門です、となると、かなりの含蓄を持っているんだろうな~というムードです。

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