手習い算命学

実践算命学の電子寺子屋で一緒にお勉強してみませんか

☆実践算命学・基礎レッスン2―59

   

 

今回は、禄存星の成り立ちとして、日干木性が終わりましたので、日干火性からです。禄存星と言うのは、陽同士・陰同士の順剋の関係から出てくると言って、相剋の関係の中でも、自分がぶつかって行く形から出て来ます。

禄存星の本能は、引力本能ですから、五本能の中で人を引き付けたい、好かれたいと言う意識があります。さらに、財の星と言う意味の中では、回転財と言って、財を投資などで増やしていくような方になります。ですから、同じ財の星でも、司禄星の方は、蓄積して増やしていくので、コツコツと貯金をしていくと言うような形なのに対して、禄存星の方は、転がしていくと言う方の動きが出て来ます。

例えば、同じ100万円を持っていたとして、司禄星の方は”とりあえず貯金をしておこう”となるのに対して、禄存星の方は、一回それを株に投資してみようとか、回転させて大きくしていこうと言う意識の違いがある訳です。

と言う事は、司禄星の方は増えないかもしれないけれども、失う危険性が少ないでしょうし、反対に禄存星ならば、増えればどんどん・・と、なるかもしれませんが、下手をするとなくしてしまうと言う恐れもあると言う事でもあり、これが、そのまま性格の違いと言う事でもあります。

ですから、禄存星のエネルギーの流れを考えると、日干が相手にぶつかって行く事で、財でも人でも、取ってくる、引き寄せてくると言う成り立ちですから、禄存星の財と言うのは、リアクションが必要になる財になり、寝ていても入ってくるような棚ぼた式の財にはなりません。

相剋のぶつかり合いの中でも、陽同士か陰同士と言う形から出てくると言う事は、日干が丙火ならば相手は、火剋金の金性も陽干ですから、庚金になり、反対に日干が丁火ならば相手は、金性の中でも辛金と言う事になります。

そうすると、いつものようにこれを自然図の中で考えて見ると、日干丙火の心が庚金の鋭剛の器の中に入る事で出て来た禄存星と言う事になります。これをさらに簡単に考えて見ると、庚金と言うのは、岩石ですから、ゴツゴツとした固い固まりにぶつかって行くと言う事になります。

ですから、人を引き付けるのでも、財力を得るための行動は、かなり強引だったり、大胆なところが出て来ます。そのために、愛の告白でも、“俺に付いて来い”となるような感じで、あまり甘い言葉はなさそうと言うイメージです。

それに対して、同じ金性でも、辛金の方は小石の方ですが、これは水で磨いてある小石ならば宝石になるものもあります。ですから、よく辛金をそのまま宝石と捉えますが、実際には、宝石になるかもしれない原石と言う事になるのです。

さらに、同じ金性を対比させると、岩石の方は鉄鉱石と捉えて、その中に含まれている鉄の成分を取り出して、日常的に使うナベやカマにするように、加工すると言う行程があり、庚金の方は重金属のような形で、銅とか鉛とかになるのに対して、辛金の方は、ゴールドなどの貴金属や、現代ならばいわゆるレアアースなどの希少金属に分類されます。

そのために、辛金から出てくる禄存星と言うのは、それだけプライドが高いとか、恰好をつけたがると言う、イメージですから、同じ投資をするのでも、ちょっと特別意識がくすぐられるような形になるでしょうし、デート先が屋台のおでんと言う事にはならなさそうですね?

禄存星を十干の掛け合わせで考えると、「日干丙火の明暖の心が庚金の鋭剛の器に入る」又は、「日干丁火の孤明の心が辛金の柔鋭の器に入る」と言うのが原理なのですが、これをいろいろな場面によって、イメージをつなげてみて下さい。

 - 実践算命学基礎レッスン